柔らかい笑顔
久しぶりに彼女に会って食事をした。
「今日、就職の面接だったの。」そう言う彼女はグレイのリクルートファッションで
以前のミニスカートの面影は無い。思ったより彼女の肌の色は白くて、虹彩は少し茶目であるのだと改めて僕は見ていた。柔らかい良い笑顔をしているなあ。僕はそう思った。清楚な感じもするし、少し剽軽な彼女を見ていて、僕は会話をしているのだ
けれども、彼女の瞳や笑うと女学生の様な無邪気な表情になったり、そういう彼女をじっと愉しく見つめていた。
僕は誕生日プレゼントにインフィニティクロスのネックレスを贈った。
ティファニーのエルサ・ペレッティのデザイン。無限の愛を示すように一本の
ワイヤーが無限を示す記号とクロス(十字)を上手く組み合わせてデザイン
されている。オープンハートも彼女のデザインによるものである。
早速、彼女はネックレスを付けて見せてくれた。シルバーのネックレスは
嬉しそうに彼女の胸元で小さく光を放った。
「じゃあ又今度ね!」「今後は何時?」「メールでね。」
そう言い残して、彼女は雑踏の中に溶け込んで、帰って行く。
もうすっかりOLの様に思う。そんな彼女を少し目で追いながら
僕は胸の中が少し押されるような、ホッとした気持ちと少し
寂しい気持ちが交錯して、暮れかかった空を仰ぎ見た。
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